1891(明治24)年に創設された小岩井農場には、明治末期から昭和初期にかけて建設された、多くの農業施設群が近代農業遺産として現存しています。2017(平成29)年農場内の歴史的建造物21棟が「小岩井農場施設」として、国の重要文化財に指定されました。建築後百年ほどを経た現在でも事務所として、倉庫として、あるいは牛舎として、なお現役で使用し続けている、いわば生きた文化財(リビングヘリテージ)であることが、大きな特徴であり文化財としての普遍的な価値となっています。
小岩井農場では、これらの建造物群を往時の雰囲気をそのままに、景観を含めて保全、保存し、後世に残してまいります。本ギャラリーでは、日本の農牧業の歴史の一端を担う貴重な農業遺産の歴史的背景、建造物の機能等をご紹介しています。この機会にぜひ「小岩井農場施設」の魅力に触れていただきたいと思います。
公益財団法人 小岩井農場財団



